幼児教育科26期生伊藤利恵さんからのメッセージ(2007.4.14) |
伊藤利恵さんは、本学卒業後に国内の大学に編入し、卒業したあと保育士として勤務していましたが、子どもを出産したことを機に、2005年度から群馬県にある高崎健康福祉大学大学院に進学しました。大学院に在籍中は、仕事と育児と家事をしながら学業に励み、2007年3月保健福祉学修士の学位を修めました。現在は、専門学校で専任教員として勤務しております。伊藤利恵さんからメッセージが寄せられましたので紹介します。 子ども学科は、改称前の幼児教育科からの歴史からみると今年で40周年を迎えます。私は、1992年4月入学1994年3月卒業ですから、入学から15年、卒業してからも早いもので13年が経ちます。 私は、今年の3月に大学院(修士課程)を卒業しました。式場には「学位記授与式」と大きく掲げてあり、これは「卒業」ではなく、「2年間の学業を認められ学位を授与される。その証明を頂く場なのである」と改めて思った日でもありました。 山短を卒業してからの13年の間にさまざまなことがありました。 私は、山短を卒業し福祉系の大学に編入しました。その後、保育士として保育所や児童養護施設に従事し、現在は、専門学校で教員をしています。保育士の養成に関わる仕事をするようになってから6年が経ちました。子どもの福祉について、保育士の視点や保育士を養成する立場としての視点などから考えてきましたが、子どもに恵まれたことを機会に、母親の視点からもさまざまなことを考えるようになりました。そこで、現在の仕事に役立つこともあって大学院に進み、新たに学び、自分の考えを探索的にではありますが、整理することにしました。 仕事、育児、学業と、この2年間どう遣り繰りしていたのかはあまりよく覚えていませんが、とにかく、職場の協力と家族の協力があって日々の生活が成り立っていたと思います。しかし、この「仕事」「育児」の2つの環境がなければ、「私はこの2年間をどう過ごしていたのか?」と、疑問に思うこともあります。どちらか一つでも欠けてしまったら、できなかったことだと思います。 私は、改めて山短を卒業したときのことを振り返ってみました。山短を卒業することで、幼児教育学準学士(現在の短大学士)、保母資格(現在の保育士資格)および幼稚園教諭2種免許を取得しました。そして、初めて、進学や資格を活かした仕事につくことが可能になりました。卒業は新たなスタートラインに立つということなのでしょう。 卒業することで何かを得ることができます。その得たものを持って、次のスタートラインに立つことができます。目標の達成は、終了ではなく「修了」を意味するということだと思います。修了により、今までのことを土台とすることができます。そして、その土台の上で次の目標に向かっていくことができます。その繰り返しによって自分の目指すものがより明確になってくるのではないでしょうか。 「終わりを目指すのではなく、次の課題を探す」 この方がずっと楽しいと思います。修士論文を書いていて気づいたのですが、研究は何か分からないことを明確にすることだけではなく、課題を明らかにするものだと感じました。今、知りたいことを明らかにしようと研究をしていきます。しかし、それと同時に新たな疑問がでてきます。新たな研究の課題が出てくるのです。そして、また、その課題に取り組んでいきます。終わりがないのです。私は、修士論文という形で今までの整理をしましたが、これは、一時的な研究テーマではなく、私自身のライフテーマであると感じました。 修士の学位取得は、今、現在における自分自身の基盤整備をしたということです。ですから、また、新たな課題に向かって取り組んでいきたいと思っています。 みんな一人ひとり、気づかないうちに取り組んでいるライフテーマがあると思います。新生活が始まる季節です。お互い楽しみながらライフテーマに取り組んでまいりましょう。 |