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人間福祉学科熊坂研究室で平成20年度「介護俳句」集刊行(1) 

 人間福祉学科熊坂聡研究室で平成20年度「介護俳句」集を刊行しました。
 「介護俳句」集は、平成16年度から刊行し今回で第5号になります。2年生から俳句を募り熊坂教授が編集しました。B5判で39ページです。
 「まえがき」、学生の俳句と説明、熊坂教授のコメント紹介します。

平成二十年度 介護俳句          熊坂聡
 山形短期大学人間福祉学科 社会福祉援助技術演習の自己理解の授業の一環として、「介護俳句」創作という取組みをして五年目である。今回の介護実習Ⅳ(最終段階の実習)は、八月二十五日から九月二十三日までの間で二十一日間の実習であり、その経験を踏まえて七十六名の学生から百五十三句が集まった。
 介護実習Ⅳを終えた学生は、様々な「リアリティショック」を体験してくる。それは、理想と現実のギャップから感じる疑問、今までにしたことのない集中を求められる「苦しさ」、想像もできなかった場面に遭遇しての「驚き」、人に関わることの「喜び」や「悲しみ」、利用者に励まされての「感動」、認知症の方を眼前にしての「無力感」など、もともと何かしてあげたいという思いをもって志した介護の道において、自分がしてあげられる部分が少ないという現実に直面して辛い思いを抱くのである。それらの「辛さ」は学生の心の中にいっぱい詰まっているが、それを語ると施設批判になってしまうのではないか、触れてはならない部分なのではないかと勝手に思い込んで、心の引き出しに閉まってしまうのである。こうして、利用者と自分自身と向き合えない職員が次々と誕生していくのである。しかし、ケアのやりがいとケアの質に視点をおいて今回の介護俳句を詠んでみると、この「辛さ」としっかりと向き合うことによってしか解決も向上もないことがわかる。今回は「ケアのやりがい」と「ケアの質」に視点を置いて詠んでみていただきたい。

 俳句
満月の 月あかりさし 物静か
 夜勤実習を行って、いつも利用者の声が施設に響いているのに、夜になると物静かになっていいなあと思った。 芦野 仁
 そういえば、施設の日中は騒音だらけです。月明かりの物静かな施設の夜は別世界に映ったことと思います。

散歩中 いちじく食べたの 秘密です
 担当の利用者と庭に行って、いちじくがなっているのを見つけて、利用者が「他の人さ秘密な。」と言って二人で食べました。 鈴木 成美
 楽しい秘密ですね。「いちじく食べたの」で中の句をとめたところに、子どものよう遊び心が感じられます。

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