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留学生別科が「修了スピーチ集」刊行 

 3月13日(金)、留学生別科で『2008 修了スピーチ集』を刊行しました。
 このスピーチ集は、2月2日(月)に開催された「留学生別科修了スピーチ発表会」の原稿をまとめたものです。金ソラさんのスピーチを紹介します。

寮での一年間                 金 ソラ(韓国)
 長くて短かったこの一年間がもう終わってしまいました。山形に初めて足を踏み入れた時は、韓国人もめったにいないし、寮にはまだ日本語も良くできないのに、日本人がいっぱいで寂しかったです。でも、だんだんここの生活に慣れて楽しめるようになりました。
 特に、私は寮での生活について話します。寮で生活を始めた時は、本当にあれこれに不満ばかりでした。門限は8時半までで、早いし、朝早くからトイレやお風呂の掃除もしなければなりません。お風呂の時間が決まっていて、空いている時間を狙って入らないとお風呂もなかなか大変です。初めての日本人との生活ですから、行動一つ一つを気にしなければなかったので、緊張感を持って生活していました。でも、部屋の友達がすごく良かったので、寮の生活はいつも楽しかったです。
 部屋には私を除いて、二人の子がいます。一人は綾子という名前で、優しくて笑顔がきれいな、また食べ物も好きで食べる姿がもぐもぐとして本当にかわいい子です。もう一人の子はお喋り好きの明日美という子です。彼女は独り言がすごくて、私かどう反応すればいいのか分からないときもあります。でも、聞いていると面白くてつい笑ってしまいます。小さいことにも喜ぶので、見ていると気持ちよくなるような子です。寂しい留学生活ですが、この二人の笑顔や話から元気をもらって私も頑張ろうと思いました。私か韓国料理を作って、みんなで食べたことがあります。その料理はキムチチゲやチヂミ、コチュジャン豚焼きなどの辛いもので、けっこう辛いものが好きな綾子ちゃんはもぐもぐとおいしく食べてくれました。でも、明日美は本当に辛いものが苦手で、飲み物が離せない様子でしたが、おいしく食べてくれて嬉しかったです。
 今は何の不満もなく楽しく生活していますが、一つだけ、今まで誰にも言わずに秘密にしていたことかあります。寮のお風呂は6時からですが、その日は週末で、私は自分の部屋の掃除をして、疲れていました。汗をかいたので、お風呂に入るうと思いました。それで、携帯の時計をみたら、5時48分でした。少し早かったので、洗濯をして、58分にお風呂に入りました。まだ誰も来ていなかったので、一人でゆっくりシャワーを浴びました。15分がすぎても誰も来ません。「あ、土曜日だから、みんな遊びに行って遅くなるんだな。」と思って、ゆったりしてから上がったのです。その瞬間、私の目に入ったのは時計でした。25分。5時!5時? 私はびっくりして、壊れたのかと思ったのですが、すぐに時間を間違えたことに気が付きました。急いで着替えて、タオルを棚に畳んでおいて、電気を消して、いつものようにドアも開けておきました。寮監室の前はばれないように足音もたてず、早く走って、部屋に入りました。6時まで部屋を出ずに、じっとしていました。その日は部屋の子たちもいなくて、私だけ黙っていれば、誰もわからないと思って、静かに週末をおくりました。「寮監先生、本当にごめんなさい。わざとしたことではありませんから、今さらのことですが、お許しお願いします。」
 山形に来て、留学生別科で勉強できたのは、私にとって貴重な1年だったと思います。大好きな日本語も思う存分勉強することができました。みんなとの出会いは私に本当に大切な思い出になりました。この1年間お世話になりました。いつもこの1年間を忘れずに、これからもっともっと日本語を勉強して、どんどん前に進んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。

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