山形短期大学民話研究センター資料叢書『置賜平野の昔話(二)』を民話研究センターで刊行しました。本書は、民話研究センター顧問の武田正先生が収集してガリ版で作成した原本を活字化したものです。「あとがき」を紹介します。
あとがき
『置賜平野の昔話』(二)を作ってから、再び中條ちゑのさんの話をお聞きする機会があり、更に米沢市窪田町沖の鈴木よし江さんを探し当てた。その話をもってきてくれたのは米沢東高二年の鈴木和子君であったが、和子君がテープにしてくれたもの「大黒さまの話」他二話ほどは、この地方では新しいものでもあるので加えた。感謝申し上げる。鈴木よし江さんの昔話にはこの地域で初めて聞く「産神問答」があり、その意味でも貴重な存在であり、今後も採訪を続けたいと考えている。
中條さんは(一)に続いて十一話を聞き得た。
その他に、高畠町近きよさん、南陽市三瓶ちの、清野キヨ、川井宝衛さんのものは、二年前にお聞きしたものであるが、今までのものに収録していないものなので、この際それも加えた。中でも清野キヨさんの語った「灰の発句」は県下でも貴重な昔話といえる。遠く岡山県の昔話研究家であり、日本の昔話研究に指導的役割を果たしている稲田浩二・立石憲利氏が、はるばる置賜の昔話を採集に来たときにお聞きしたものである。
置賜平野部の昔話はくずれが激しく、且つ筋書きのみになってしまった感があるが、人口の移動のはげしさ、家庭の変質がその原因であろうことは確かである。従ってまた早急に収集が行われなければ、形骸さえも失われてしまうもののようにさえ思われる。従って、ともかく昔話の種類が多いことを誇りにするよりも、同じ話であってもどう変質して来たかという資料ということも考えて、聞いた限りのものを記したもので、今後も平野部はこの方法で調査して行こうと考えている。話者の方々に深い感謝を捧げる。
海老名ちゃうさんの『牛方と山姥』が出てから以後、さらに十二話をお聞きすることが出来、これで、海老名ちゃうさんのものは「一六六話」になった。さらに思い出して下さるものがあれば、機会をみて収録して行きたいと思う。平野部の昔話と海老名さんのものを比較されれば、海老名さんの語りの重さも理解できるかと思われる。それにつけても、平野部の昔話をいそいでまとめる必要性を思い知らされるというものである。
昭和四十六年八月十七日
山形短期大学民話研究センター資料叢書(再刊年)
『置賜平野の昔話(一)』(2009年12月)
『なら梨とり 赤湯の昔話』(2009年12月)
『川崎みさをさんの昔話』(2009年7月)
『カマイタチ 東根昔話集2・置賜昔話補遺』(2009年7月)
『木小屋の生活 民話序説』(2009年7月)
『飯豊山麓 中津川昔話集(下)』(2009年7月)
『飯豊山麓 中津川昔話集(上)』(2009年7月)
『ちょうじやのむこ』(2008年12月)
『さるむこ 田沢の伝説と昔話』(2008年12月)
『つゆふじの伝説 安部忠内・稿』(2008年12月)
『お糸唐糸 故安部忠内翁/安部はつよ嫗 米沢の昔話集』(2008年12月)
『田の中の田三郎 近きよ嫗昔話』(2008年12月)
『鬼と豆のくいくら 小国町昔話集(三)』(2008年6月)
『さとりのお化け 小国町昔話集(二)』(2008年6月)
『お杉お玉 小国町昔話集(一)』(2008年6月)
『蛇むこむかし しらたかの民話』(2008年4月)
『飯豊町昔話集-大平・新沼・高畑-』(2008年4月)
『牛方と山姥(四) 海老名ちやう昔話 第四集』(2008年1月)
『続々牛方と山姥 海老名ちやう昔話 第三集』(2008年1月)
『続牛方と山姥 海老名ちやう昔話 第二集』(2008年1月)
『牛方と山姥 海老名ちやう昔話 第一集』(2008年1月)
『及位の昔話(三)』(2007年7月)
『及位の昔話(二)』(2007年7月)
『お婆の手ん箱(一) 阿部キヌオさんの語り』(2007年7月)
『行けざんざん 小国町昔話集』(2007年4月)
『かっぱの硯 長井市・米沢市六郷の昔話』(2007年4月)
『まま子いじめ 米沢市六郷・宮井の昔話(一)』(2007年4月)
『佐兵ばなし』(2007年4月)
『及位の昔話(五)』(2006年10月)
『及位の昔話(四)』(2006年12月)
『及位の昔話(一)』(2006年7月)
『高畠町和田の昔話』(2006年7月)
『安楽城の伝承(三)』(2006年6月)
『安楽城の伝承(二)』(2006年6月)
『安楽城の伝承(一)』(2006年3月)
『米沢市塩井の昔話』(2006年3月)
『米沢市簗沢の昔話』(2006年3月)
『むがしあったけど』(2006年3月)
『西川町の昔話』(2006年3月)
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あとがき
『置賜平野の昔話』(二)を作ってから、再び中條ちゑのさんの話をお聞きする機会があり、更に米沢市窪田町沖の鈴木よし江さんを探し当てた。その話をもってきてくれたのは米沢東高二年の鈴木和子君であったが、和子君がテープにしてくれたもの「大黒さまの話」他二話ほどは、この地方では新しいものでもあるので加えた。感謝申し上げる。鈴木よし江さんの昔話にはこの地域で初めて聞く「産神問答」があり、その意味でも貴重な存在であり、今後も採訪を続けたいと考えている。
中條さんは(一)に続いて十一話を聞き得た。
その他に、高畠町近きよさん、南陽市三瓶ちの、清野キヨ、川井宝衛さんのものは、二年前にお聞きしたものであるが、今までのものに収録していないものなので、この際それも加えた。中でも清野キヨさんの語った「灰の発句」は県下でも貴重な昔話といえる。遠く岡山県の昔話研究家であり、日本の昔話研究に指導的役割を果たしている稲田浩二・立石憲利氏が、はるばる置賜の昔話を採集に来たときにお聞きしたものである。
置賜平野部の昔話はくずれが激しく、且つ筋書きのみになってしまった感があるが、人口の移動のはげしさ、家庭の変質がその原因であろうことは確かである。従ってまた早急に収集が行われなければ、形骸さえも失われてしまうもののようにさえ思われる。従って、ともかく昔話の種類が多いことを誇りにするよりも、同じ話であってもどう変質して来たかという資料ということも考えて、聞いた限りのものを記したもので、今後も平野部はこの方法で調査して行こうと考えている。話者の方々に深い感謝を捧げる。
海老名ちゃうさんの『牛方と山姥』が出てから以後、さらに十二話をお聞きすることが出来、これで、海老名ちゃうさんのものは「一六六話」になった。さらに思い出して下さるものがあれば、機会をみて収録して行きたいと思う。平野部の昔話と海老名さんのものを比較されれば、海老名さんの語りの重さも理解できるかと思われる。それにつけても、平野部の昔話をいそいでまとめる必要性を思い知らされるというものである。
昭和四十六年八月十七日
山形短期大学民話研究センター資料叢書(再刊年)
『置賜平野の昔話(一)』(2009年12月)
『なら梨とり 赤湯の昔話』(2009年12月)
『川崎みさをさんの昔話』(2009年7月)
『カマイタチ 東根昔話集2・置賜昔話補遺』(2009年7月)
『木小屋の生活 民話序説』(2009年7月)
『飯豊山麓 中津川昔話集(下)』(2009年7月)
『飯豊山麓 中津川昔話集(上)』(2009年7月)
『ちょうじやのむこ』(2008年12月)
『さるむこ 田沢の伝説と昔話』(2008年12月)
『つゆふじの伝説 安部忠内・稿』(2008年12月)
『お糸唐糸 故安部忠内翁/安部はつよ嫗 米沢の昔話集』(2008年12月)
『田の中の田三郎 近きよ嫗昔話』(2008年12月)
『鬼と豆のくいくら 小国町昔話集(三)』(2008年6月)
『さとりのお化け 小国町昔話集(二)』(2008年6月)
『お杉お玉 小国町昔話集(一)』(2008年6月)
『蛇むこむかし しらたかの民話』(2008年4月)
『飯豊町昔話集-大平・新沼・高畑-』(2008年4月)
『牛方と山姥(四) 海老名ちやう昔話 第四集』(2008年1月)
『続々牛方と山姥 海老名ちやう昔話 第三集』(2008年1月)
『続牛方と山姥 海老名ちやう昔話 第二集』(2008年1月)
『牛方と山姥 海老名ちやう昔話 第一集』(2008年1月)
『及位の昔話(三)』(2007年7月)
『及位の昔話(二)』(2007年7月)
『お婆の手ん箱(一) 阿部キヌオさんの語り』(2007年7月)
『行けざんざん 小国町昔話集』(2007年4月)
『かっぱの硯 長井市・米沢市六郷の昔話』(2007年4月)
『まま子いじめ 米沢市六郷・宮井の昔話(一)』(2007年4月)
『佐兵ばなし』(2007年4月)
『及位の昔話(五)』(2006年10月)
『及位の昔話(四)』(2006年12月)
『及位の昔話(一)』(2006年7月)
『高畠町和田の昔話』(2006年7月)
『安楽城の伝承(三)』(2006年6月)
『安楽城の伝承(二)』(2006年6月)
『安楽城の伝承(一)』(2006年3月)
『米沢市塩井の昔話』(2006年3月)
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『西川町の昔話』(2006年3月)
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